【映画】リターン・トゥ・アース(原題:Project-M)



監督:エリック・ピコリ
出演者:ジャン=ニコラス ベロー(ヴィンセント コーラー 役)
    ジュリー・ペロー(アンドレア サケダリス 役)
    ジュリアン・デシャン・ジョラン(ジョナサン ラフォーレスト 役)
    ナディア・エサデイキ(ジャスティン ロベルヴァル 役)
    ピエール・ヴェルヴィーユ(リュック コート 役)

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あらすじ・感想(ネタバレ):

題名で判断すると、何処かの惑星から地球への帰還の旅・・という印象でした。「帰還への困難な道のり」で連想すると、エイリアンからの攻撃か、宇宙船の機器のトラブルあたりか・・そんな予想を見事に裏切ってくれた作品でした。

地球が温暖化し、外の星への移住計画の候補地として、木星の衛星であるエウロパが期待されていた。地球からエウロパまでの期間は1000日。既に火星への有人飛行は行っており、船長であるヴィンセントは2番目に火星への有人飛行の経験者だった。(2番目という事が、彼のプライドを傷つけていた)

この物語は1000日間を宇宙空間で耐えられるか?を検証するため、4人の宇宙飛行士が地球を周遊する任務中から始まる。4人は それぞれの過去を持っており、所々でそれぞれの過去や地球で抱負を語るシーンが紹介される。

滞在期間が残り僅かになりつつある。そんな中でエウロパで淡水が発見された。気が緩み、お酒を飲んだり、ジョナサンとジャスティンが一緒に寝たり・・。「ルール違反」と指摘されるが、ルールが明示されていないので、少々唐突感があった。

地球との交信で、地下鉄で大きな爆発があり、船長ヴィンセントの息子が大怪我をした。幸い命は助かったが、アンドレアの恋人は亡くなった。爆破犯は不明であり、他国との交信は控えるように指示がでた。

船長ヴィンセントは怪我をした息子との交信中、通信遮断があり、交信できなくなった。ジャスティンに原因を確認したが、機内の機器の問題ではない事が確認できた。その瞬間、地球の至る所で大きな光が見えた。核爆発ではないか?地球と交信しようとしても、依然通信が切断されたままで、4人は孤立した。他国からの通信があったが、船長ヴィンセントは通信を切った。

なす術もなく日にちだけが過ぎていく。ヴィンセントは息子の事を思い、宇宙ステーションから一人宇宙船に乗り込み地球に帰還しようとした。他の3人が警報を聞きつけ、阻止をしたが、宇宙船だけは止められず、地球への帰還が難しい状況となった。

3人はヴィンセントに船長の資格が無いと判断し、アンドレアが船長を引き継いだ。

ジャスティンはジョナサンとの関係を求めるが、ジョナサンが拒絶したため・・か分からないがジャスティンは自殺した。


そんな時、ロシアの宇宙飛行士リュックから交信があり単体で乗り込んできた。ソユーズでは、他は助からず、自身は大量の放射能を浴びて体調が非常に悪い。

リュックに何があったか確認すると、木星の衛星エウロパで淡水が発見されたもの以外に別の物が発見され、それが問題になり戦争が勃発したという事だった。

別の物とは・・エウロパの衛星写真を確認すると人工物があった。宇宙船のようにも見える。人類誕生・神の存在を揺るがしかねない発見。

1000日は既に過ぎており、食料も底を尽きかけている。何としても地球に帰らねばならない。

ヴィンセントとジョナサンはソユーズの宇宙船を奪い、アンドレアを含めた3人で帰還しようと考えるが、アンドレアの反対にあう。リュックは この宇宙ステーションに宇宙船が無い事を知り、アンドレアを人質に取り、単身で宇宙船に乗り込もうとする。が、アンドレアの提案である「地球の平和のために!」。その言葉で、皆の利己主義的な考えは無くなった。

リュックは「先が短いから残る」と真っ先に提案するが、船長アンドレアは「平和の象徴のために必要」と認めない。ヴィンセントは、宇宙船を失った責任から「残る」と提案する。どのタイミングで、どの様に帰還するか検討が始まった時「無事に帰還する可能性は低いが・・」という提案に対し、船長アンドレアは「帰還は確実に行われなければならない」と却下する。

いざ帰還を目前にして、ジョナサンは「リュックは平和のため。残り二人は知名度があり、二人の言う事なら信頼性も生まれるが、自分が説明しても効果は無い。自分が残る。」と提案する。

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