マレフィセント(原題:Maleficent)

マレフィセント

監督:ロバート・ストロンバーグ
脚本:ポール・ディニ、リンダ・ウールヴァートン
出演者:アンジェリーナ・ジョリー(マレフィセント 役)
    エル・ファニング(オーロラ 役)
    シャールト・コプリー(ステファン王 役)
    ブレントン・スウェイツ(フィリップ王子 役)
    サム・ライリー(ディアヴァル 役)

----------------------------------------

あらすじ・感想(ネタバレ):

眠れる森の美女に登場する魔女:マレフィセントの視点で描かれた映画。
眠れる森の美女はオーロラ姫誕生から描かれてますが、この映画はマレフィセントが子供の頃から描かれます。

マレフィセントが子供の頃、ステファン王(少年の頃は平民)と仲良くなり、お互い特別な存在となっていたが、住む場所も人種も違うので大人になるにつれ疎遠となっていた。その当時の王ヘンリーが妖精の国に侵攻するが、マレフィセントを始めとして、圧倒的なパワーで人間を蹴散らす。このシーンは結構迫力があります。

戦いに敗れたヘンリー王は、妖精の国を自分の領土に出来なかった事を嘆きながら跡継ぎを探す。ステファンはマレフィセントに「また攻め込むから危険だ」と伝えに妖精の国に行くが、本来の目的はマレフィセントを倒し、自分が国王になる事だった。が、マレフィセントを殺すことは出来ず、翼を切り取って王に献上し、国王となった。
マレフィセントは当然憎んだ。


ステファン王にオーロラが授かり、3人の妖精が贈り物を与えている時にマレフィセントが登場し「16歳の誕生日に糸車の針に指を差して眠りにつく。真実の愛の口づけ以外は目が覚めない」と呪いをかけた。ステファン王は3人の妖精にマレフィセントから隠れて育てること、16歳の誕生日から1日過ぎた後に王宮に連れてくる事を依頼した。

さて、子育てを任された妖精は・・・育児能力が無く、そのまま妖精だけに育てられたら死んでしまったかもしれない。マレフィセントが陰でフォローしつつ、段々可愛く、段々美しく成長するのだった。好奇心旺盛なオーロラは妖精の国に入ってマレフィセントと対面した。自分が小さかった時から見守ってた人が誰かを悟り、その事を伝えた事によってマレフィセントはオーロラを何よりも替え難い存在となっていた。

ある時、自分がかけた呪いを解こうと努力するのだが、それは叶わない。

オーロラは妖精の国から自分の家に帰る途中、道に迷ったフィリップ王子に会い、お互い一目惚れ?王宮への道を教え、3人の妖精の元に帰る。16歳の誕生日当日、マレフィセントと一緒に暮らすことを心に決めたと妖精たちに話すと、妖精から真実が伝えられた。オーロラは王宮に戻るが魔法にかかり深い眠りに落ちてしまう。

眠りから目覚めさせるためマレフィセントが王宮に出向く。「真実の愛」など無いと思っていたマレフィセントとステファン王だったが、マレフィセントは試しにフィリップ王子にキスをさせる・・が効果が無い。マレフィセントは悲しみ額にキスをして、当時呪いをかけた事を嘆く。その時、オーロラが目覚めた!マレフィセントのオーロラに対する愛が真実の愛だったのだ。

王宮を出ようとしたマレフィセントはステファン王に捕えられ、殺されそうになるが、封印された翼をオーロラが解き放ち、マレフィセントは元の力を取り戻した。

という、180度話が変わっていて、ここまでいくと別のストーリーという気がしました。(面白かったけど)

カテゴリー: ファンタジー, 映画 | コメントする

レオン(仏題:Leon、米題:The Professional)

レオン

監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
出演者:ジャン・レノ(レオン・モンタナ 役)
    ナタリー・ポートマン(マチルダ・ランドー 役)
    ゲイリー・オールドマン(ノーマン・スタンスフィールド 役)
    ダニー・アイエロ(トニー 役)

----------------------------------------

あらすじ・感想(ネタバレ):

殺し屋レオンは あるボロアパートに住んでいた。隣の住人は麻薬密売人で、夫婦、子供3人(長女・次女・長男)の5人家族だった。次女マチルダは、父親に虐待される毎日だったが、唯一弟が懐いていた。

ある日、マチルダの父が麻薬の元締めに、麻薬を横領した事に疑いを掛けられ、翌日までに犯人を探さなければ殺すと脅される。

翌日、マチルダは自分から、レオンが帰宅した時に牛乳の買い物を申し出、偶々出掛けたところに一家殺害にあう。帰宅すると、自分の家に死体があり、恐怖と殺害されないために、真っ直ぐレオンの家の呼び鈴を鳴らす。

レオンは殺害の状況を戸の覗き穴からじっと様子を見ていた。マチルダが呼び鈴を鳴らした時も様子を見ていた。「戸を開けてよ」と訴えながら3度目の呼び鈴で扉を開き中に入れ、マチルダは生き延びる事ができた。

レオンに助けて貰った後、レオンの職業が殺し屋という事を知り、弟の仇を取るように依頼するが、断られたので自分に殺し方を教えてくれと依頼するが、その時は断られた。

レオンとマチルダは、そのアパートから引っ越し、別のホテルを拠点とするようになった。

マチルダはレオンが出掛けている時に、自宅に戻り、隠していたお金を取り戻した後、一家を殺害したのが麻薬取締役スタンフィールドという警察という事を突き止めた。

レオンにお金を払い、改めて殺害を依頼するが、依頼を断り、代わりに一緒にコンビを組んで殺し屋をやるようになった。レオンは、ボスのトニーに「何かあったらマチルダに全財産を渡す」ように依頼する。

マチルダは一人でスタンフィールドを殺害しようとするが失敗に終わる。
その頃、レオンはマチルダ一家を殺害した仲間を殺害していた。

スタンフィールドはトニーに会いに行き、レオンの事を聞き出した後、マチルダが買い物に出掛け、帰ってきた所を捕まえ、部屋に入る時の合図を教えてもらい、警察官を突入させる。


と、あらすじをだけだと伝わらない、ジャン・レノ、ナタリー・ポートマンの演技はスゴイです。場面場面の緊迫感や、レオンとマチルダの微妙な関係の変化、ラストにレオンがマチルダを逃がすシーン、レオンが撃たれるシーン(実際に撃たれたシーンは見えないけど、撃たれた時の画面が傾き、崩れ落ちる)など、見どころが多いです。

カテゴリー: ドラマ, 映画 | コメントする

ラストサマー(原題:I Know What You Did Last Summer)

ラストサマー

監督:ジム・ギレスピー
脚本:ケヴィン・ウィリアムソン
出演者:ジェニファー・ラブ・ヒューイット(ジュリー・ジェームズ 役)
    サラ・ミシェル・ゲラー(ヘレン・シバース 役)
    ライアン・フィリップ(バリー・ウィリアム・コックス 役)
    フレディ・プリンゼ・Jr(レイ・ブロンソン 役)
    ブリジット・ウィルソン(エルザ・シバース 役)
    ジョニー・ガレッキ(マックス 役)

----------------------------------------

あらすじ(ネタバレ):

パーティの後、ジュリー、ヘレン、バリー、レイの4人で車に乗り、浜辺で夜遅くまで遊んだ帰り、車である男性を跳ねてしまった。まだ息があったが、怖くなって事件を揉み消すため海に沈めた。
ジュリーとレイ、ヘレンとバリーはカップルだったが、この事件をキッカケにバラバラになってしまった。ジュリーは寮に入り大学に通い、ヘレンはニューヨークで女優を目指すが挫折して戻り、姉の店を手伝う。

事件から1年経ち、ジュリーが寮から帰宅した。成績が落ち込んで気分が沈んでいた。そんな時、母から1通の手紙を渡された。消印は無し、差出も無し、1枚の紙が入っており、そこに原題の「I Know What You Did Last Summer」という文字が書かれていた。

ジュリーは気味が悪くなりヘレンに会いに行って相談する。次にバリーへ相談すると「あの時、誰かに見られてたのでは?」と思い始めた。ジュリーの幼馴染でジュリーを好きだったマックスの仕業と思い込み脅しに行く。その直後、レイが登場して経緯を話す。

そのマックスが一人で仕事中に何者かに殺された。
バリーは、ロッカーからジャケットを盗まれ、追ったところ犯人が車でバリーを跳ね、一時的に入院する。
ヘレンが寝ている間に髪を切られ、ジュリーが運転している車のトランクからマックスの死体が発見される。(他の人が駆けつけた時には何もない)

ジュリーはネットで去年の事件をチェックしていて、事件の3か月後に遺体で発見された男性の事を話した。その男性の遺族が、この事件を起こしてると思い、遺族に会いに行くと姉が一人だけいた。母親は息子の死にショックを受けて療養中という話を聞き、罪の意識にさいなまれる。が、男性は自殺という事が判明し、この事件とは関係がなかった。

この後、バリー、ヘレンが殺害され、ジュリーを殺害しようとした時に、犯人は跳ねた男性という事が判明した。ジュリーとレイを殺害しようとするが・・・。


この映画を観ていて、不思議に思ったのは、何故マックスが殺されたんだろう?一緒にいるところを見て感違ったなら、可哀想な役です。ヘレンの姉が殺されたり、警官が殺されたのは ついで?

カテゴリー: サスペンス, ホラー, 映画 | コメントする

追跡者(原題:U.S. Marshals)

追跡者

監督:スチュアート・ベアード
脚本:ジョン・ポーグ
出演者:トミー・リー・ジョーンズ(サミュエル・ジェラード 役)
    ウェズリー・スナイプス(マーク・J・シェリダン 役)
    ロバート・ダウニー・Jr(ジョン・ロイス 役)
    イレーヌ・ジャコブ(マリー 役)

----------------------------------------

あらすじ(ネタバレ):

シカゴでマーク・シェリダンが車をレッカー車で運んでいる時に事故を起こし、病院で手当てを受けた。恋人のマリーが駆けつけ、費用を払って帰宅しようとうると、ニューヨークで警官2名殺害の容疑で逮捕された。逮捕時点で「ニューヨークには行ったことが無い」と供述していたが、聞き入れてもらえず飛行機でニューヨークへ護送される事になった。その護送機に同乗する事になったのがジェラードであり、犯罪者が数十名乗っている大規模なものであった。(この時、ジェラードはシェリダンについて知らない)

飛行機が飛び立ったところで、中国人犯罪者が警官に断ってトイレに行く。そこでトイレットペーパーの芯を使って手作りの銃を作成し、トイレから戻ったところでシェリダンを殺害しようとするが、銃弾が当たらず、飛行機の胴体部に当たって風穴が空き、川に不時着する。

機体が沈み始め、犯罪者を非難させたタイミングでシェリダンが逃亡したので行方を追う事になった。

追跡メンバーは、ジェラートの部下一同と殺害された警官の同僚であるロイスが加わる事になった。
シェリダンはトラックの運転手を脅し、身を潜め、検問を潜り抜けようとするが、見つかったため、川を下って逃走。

その情報がジェラートに伝わり、一斉に川を捜索する。木が生い茂った川岸で、ロイスがシェリダンを見つけ単独で追い、その後をジェラート一行が追う形となった。
ロイスが銃を構えて辺りを注意深く見回していた時、シェリダンに背後から接近され、銃を突きつけられる事になった。ちょうどその時、ジェラートが辿り着いた。シェリダンはジェラートを撃って逃走。
ジェラートは軽い傷で済んだ。捜査続行という事で、シェリダンの身元を洗うと、元CIAという事が判明した。しかも、当時警官殺害現場映像を確認すると、シェリダンは自分の身を守るために殺害したように見える。

一方、シェリダンは・・・というと、警察から逃走しながら、自分をハメた人物を追っていた。

トミーリー・ジョーンズが好きなので、この映画は何度か観てますが、ロイス役がロバート・ダウニー・Jrと気づいたのは、今回映画を観た時でビックリしました!当然アイアンマンより若いですが、今より多少ふっくらとしていたので分かりませんでした。原題の「U.S. Marshals」は「連邦保安官」という意味で、「追跡者」は日本のタイトル・・「逃亡者」のスピンオフ作品なので、タイトルを意識したんでしょうね。センスが良いタイトル名だと思います。

カテゴリー: サスペンス, 映画 | コメントする

死霊館(原題:The Conjuring)

死霊館

監督:ジェームズ・ワン
脚本:チャド・ヘイズ、ケイリー・W・ヘイズ
出演者:ヴェラ・ファーミガ(ロレイン・ウォーレン 役)
    パトリック・ウィルソン(エド・ウォーレン 役)
    リリ・テイラー(キャロリン・ペロン 役)
    ロン・リビングストン(ロジャー・ペロン 役)

----------------------------------------

あらすじ(ネタバレ):

この映画は実話を基に作成されたらしい・・と聞くと、映画を観る心構えも違ってきます。

エド&ロレイン夫婦が大学で、ある事件の経験を講演しているシーンから始まる。
ある人形に悪魔が乗り移り、姉妹を恐怖に陥れるという内容でした。


シーンは変わり、ペロン家族は7人(夫婦に5人の娘)と犬が1匹、ある田舎のボロボロな家に引っ越してきた。
ボロボロでも相当広く、塞がれた地下があったが、荷物を運び入れるのに疲れ、その地下の確認は翌日となった。
皆が家に入るのに、何故か犬だけは家に入ろうとしない。無理矢理 首輪を引っ張っても拒むので鎖に繋いでおいた。夜はひどく吠えていた。

翌日、地下を探検すると、そこにはヒドイ音しか出ないピアノがあり、他にもありそうだったが、探検は一旦終了。
末っ子は犬と遊ぼうと外に出ると、犬が死んでいた・・・。ショックから回復し、何処からかオルゴールを拾ってきた。
家の中では、変な音がしたり、四女が夢遊病でクローゼットに向かって歩いたり、末っ子が誰かと話していたり・・と、変な事件が起こる。

母と末っ子が家に残り、皆が出掛けた。母が末っ子に何をしているか聞くと「オルゴールを鳴らし終わるとロジャー(だったかな?)が後ろに現れる」というので、試しに鳴らしてみると影が映った。ビックリして後ろを振り向くと、末っ子が脅かすので、その影はうやむやになった。末っ子が「かくれんぼしたい」と言うので母が鬼になり、目隠しして10数える。3回まで手を叩いて貰い、それで捕まれば勝ち、捕まえられず、目隠しを取ったら負け。2階まで手を叩いて貰い、ある部屋に入った・・が、2回目の手は幽霊が手を叩いた。母は末っ子が部屋の何処にいるか目隠ししながら聞き耳を立てていると、クローゼットが開いたので「そこにいるのね!」と捕まえようとするが洋服ばかり。不審に思い目隠しを取ると誰もいなかった。その時、末っ子が部屋に入って来て「目隠し取った!お母さんの負け~」と。夜中に三女の足が引っ張られ起きたところ、戸が開き、戸の陰に誰かがいる。

この様な状況がだんだんエスカレートしていく。

さて、シーンが大学講演に戻り、講演が終了したところで、ベロン夫婦がエド&ロレイン夫婦に相談する。
エド&ロレイン夫婦は、悪魔祓いはリスクが伴うしバチカン教会の正式な承認がないとできないと一旦断るが、ベロン夫婦が熱心に懇願するので訪問する事になった。

訪問してみると、既に一家に憑りついていた。引っ越ししても意味がないことを説明したが数日一緒に過ごしていると、更に状況が悪化し、一旦家から退避したが、退避直前に母に乗り移ったので、母は子供二人を連れて自宅に戻った。急いで夫 と エド&ロレイン夫婦が後を追い、急遽悪魔祓いを行う事となった。

悪魔祓いのシーンは、エクソシストを彷彿とさせます。

日本のホラー映画は、見えない物の恐怖、ヒタヒタと忍び寄る死の恐怖ですが、アメリカのホラー映画は死へ導く力強さの恐怖があります。描き方の違いなのかもしれませんが・・・。

カテゴリー: ホラー, 映画 | コメントする