ポケ5
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【映画】目撃(原題:Absolute Power)
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
出演者:クリント・イーストウッド(ルーサー・ホイットニー 役)
ジーン・ハックマン(アラン・リッチモンド[大統領] 役)
エド・ハリス(セス・フランク[刑事] 役)
ローラ・リニー(ケイト・ホイットニー 役)
スコット・グレン(ビル・バートン[シークレット・サービス] 役)
デニス・ヘイスバート(ティム・コリン[シークレット・サービス] 役)
ジュディ・デイヴィス(グロリア・ラッセル[大統領補佐官] 役)
E・G・マーシャル(ウォルター・サリヴァン 役)
メロラ・ハーディン(クリスティ・サリヴァン 役)
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あらすじ・感想(ネタバレ):
クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、エド・ハリスと、自分の好きな俳優が揃った作品であり、内容としても良かったです。(かなりひいき目かもしれませんが)
ルーサーはアラン大統領 最大の後援者サリヴァンの屋敷に忍び込んだ。警報機を切って無事に忍び込み、金庫室に入っていると、ある二人のカップルが入ってきた。
一人はアラン大統領、もう一人はサリヴァンの妻クリスティだった。
二人は酔って始めはイチャイチャとしていたが、大統領がだんだん乱暴になり、クリスティを叩いた。それに怒りを覚えたクリスティはアラン大統領を叩き返すと、アラン大統領の暴力は首を絞めるなどエスカレートしていった。クリスティはナイフを取り形勢逆転。騒ぎを聞いて駆け付けたシークレット・サービスのビル と ティムは、ナイフを振りかざし、今にも大統領を刺そうという状況を見てクリスティを射殺した。
後から入ってきたグロリア大統領補佐官は状況を聞き、泥棒が入ったように隠ぺい工作に走る。
ナイフの後始末はグロリア補佐官がするつもりだったが、みんなで外に出た時にナイフが鞄にない事に気づいた。
一部始終を見ていたルーサーは身の危険を感じてナイフを取り、窓からロープを垂らして逃走した。ナイフを取りに戻ったシークレット・サービスは、逃げたルーサーを追って銃を撃つが車で逃走したため取り逃がしてしまう。車のナンバーを確認したが盗難車で身元は分からない。
ルーサーは妻を亡くし、肉親は弁護士のケイトだけ。但し、ケイトは小さい頃に刑務所へ面会に行くという辛い過去があり、傍にいて欲しい時にいない父を恨んでいた。ルーサーが身の危険を感じてケイトに「引っ越す」と別れを告げに行った時も、ケイトは他人事のように扱った。
この殺人事件は優秀なセス刑事が担当となった。サリヴァン邸に忍び込める泥棒といえばアメリカで6名だが、物理的に可能な人物といえば、ルーサーのみ!と簡単に名前が挙がってしまった。
セス刑事は美術館でスケッチをしているルーサーに会って会話をするが、その後の足取りが掴めず、娘のケイトにコンタクトを取る。ケイトは父の事はほとんど知らず、久し振りに会ったと思ったら引っ越しの話をし出したと告げる。
セス刑事はケイトに依頼をしてルーサーの家の中を見せて貰った。ケイトも一緒に入ってみると、ケイトの写真が至る所に飾られていた。ケイトは、母が死んでから常に一人と孤独に感じていたが、実は常に父ルーサーに見守られていた事に気づく。
ルーサーは逃げるため空港へ足を運んだ。するとテレビで大統領が記者会見を開き、サリヴァン氏を傍らに招き寄せ殺人を非難する。それを見たルーサーは怒り、あんな汚いやつから逃げるのは止めて戦うことを選択した。手始めに、隠ぺい工作を画策したグロリア補佐官に事件に使われたナイフの写真を送付した。
セス刑事はルーサーは人を殺さないと信じている。そしてケイトも自分の父親は人殺しじゃないと信じている。セス刑事はルーサーの身が危険と思い、無実を証明するためケイトにおびき出すように依頼をする。ケイトは始めは断ったものの、セス刑事の言う通りルーサーに電話を掛けて喫茶店で待ち合わせをし、そのことをセス刑事に伝えた。しかし、その電話を盗聴していた大統領側は現場に刺客を送り込む。サリヴァン氏も人を雇ってルーサー殺害に動く。
ケイトは約束の時間と場所でルーサーを待つと、ルーサーはサングラスに帽子を深々と被りながら通りから現れる。ケイトの席の隣につくと、真っ先に「オレは誰も殺しちゃいない」と切り出した。
サリヴァン側の刺客が暗殺しようとすると、偶々光がガラスに反射し、手元が狂って外す。大統領側も続けて撃つが外してしまう。テーブルをひっくり返し二人は伏せる。セス刑事は慌てて飛び出し、暗殺しようとした者を追わせる一方、二人の元に行くが、そこにいたのはケイトだけで、ルーサーの衣服は脱ぎ捨てられていた。ルーサーは警官に変装し、喫茶店の中をゆっくり歩きながら従業員に「慌てないように」と注意しながら裏口から逃げていった。
セス刑事がケイトを自宅まで送り、ちゃんと戸締りを掛けるように言って去ると、ルーサーが出てきた。そしてケイトに事件の真相を伝える。
次にルーサーが出た行動は、アラン大統領の筆跡を真似てカードを書き、サリヴァンの妻クリスティのネックレスと共に、グロリア補佐官に贈った。グロリア補佐官はアラン大統領からのプレゼントと勘違いし、感激して身に着けパーティへ参加した。アラン大統領はグロリア補佐官とダンスを踊っている時に、ネックレスはクリスティの物と告げ、どのように入手したかを確認した。
パーティが終了し、殺人事件に関与したシークレット・サービスも含めて密談をする。ルーサーの娘ケイトが弁護士と知ると、アラン大統領はケイト暗殺を指示した。
ルーサーはセス刑事に娘の状況を電話で確認、シークレット・サービスからの申し出で警護に当たらせていると知り、大急ぎでケイトの元に行く。ケイトは いつも車で公園に出掛け、ジョギングをしているが、その公園の駐車場の先は急な斜面になっている。いつものように駐車をしてジョギングをしようとすると、後ろから車を追突された。ルーサーが駆けつけるのが一歩遅く、ケイトは車ごと崖から落とされ大怪我を負う。更に追い打ちをかけるように、治療中の病院で、ティムが医者になりすましてケイトに毒を注射して殺害しようとするが、ルーサーが後ろから頸動脈に注射針を刺して逆にティムが殺害された。
グロリア補佐官はセス刑事に逮捕され、ビルは負い目を感じて自殺をする。
ルーサーはサリヴァン氏の運転手になりすまし、サリヴァン氏に事の真相を明かし、妻クリスティを殺害した証拠のナイフを手渡し、ホワイトハウスへ向かった。
サリヴァン氏は「大統領との面会の約束は無いのだが・・・」と断って大統領と会うが・・・急な記者会見が開かれ、アラン大統領が自殺した事、それをサリヴァン氏が嘆く姿が映し出された。
それを見てルーサーは・・・政治家なんて・・・と思ったのかもしれない。逃げる必要が無くなったルーサーは、娘の看護がてら、病院で娘のスケッチをしている。
個人的な感想ですが、もともとクリント・イーストウッドの声役をルパン三世の声役 山田康雄がやっていたので、泥棒が義を持って権力に立ち向かう構図を見るとダブって見えます。残念ながら、この映画が放映された時には亡くなっていたので山田康雄版の目撃を観る事が出来ず非常に残念です。