【映画】A.I.(原題:A.I. Artificial Intelligence)



監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:イアン・ワトソン、スティーヴン・スピルバーグ
原案:スタンリー・キューブリック
原作:ブライアン・オールディス
出演者:ハーレイ・ジョエル・オスメント(デイビッド 役)
    ジュード・ロウ(ジゴロ・ジョー 役)
    フランセス・オコナー(モニカ・スウィントン 役)
    サム・ロバーズ(ヘンリー・スウィントン 役)
    ジェイク・トーマス(マーティン・スウィントン 役)
    テディ:クマのぬいぐるみ[ロボット]

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あらすじ・感想(ネタバレ):

余談ですが、この頃のハーレイ・ジョエル・オスメントは可愛かったです。成長したら良い俳優に・・と期待してたんですが、全然見かけないのが残念です。

さて、時はロボットが 当たり前の未来社会。だが、人間社会にはロボットに抵抗感を持つ人たちもいる。一方でロボットの開発は進み、感情を持つロボットが誕生した。

スウィントン夫妻には息子のヘンリーがいるが、不治の病に冒され冷凍保存で眠っている。いつ治るかも分からないまま、モニカ(母親)は病院に通い続けていた。

スウィントン夫妻が感情を持つロボットの実用試験者に選ばれた。ヘンリー(父親)はロボット(デイビット)を連れて帰り、モニカに引き合わせた。モニカは見た直後、拒絶し、しばらく邪魔者扱いをしていたが、可愛く従順なデイビットを子供にする事を決意した。正式な子供にするには、ロボットの首の後ろを押し、親の顔を見せながら決められた7つの言葉を言う必要がある。

正式な子供にすると、初期化(使い回し)が出来ないため、廃棄しなければならない。

デイビットを正式な子供にした直後に、奇跡が起こり、マーティンが目覚め家に帰ってきた。

モニカはピノキオの童話を話して聞かせると、デイビットは いつしか本当の子供になる事を夢見るのだった。そして、本当の子供としてモニカの愛を望むようになった。

マーティンは意地が悪く、デイビットをロボットとしてしか見ない。デイビットの気持ちを察し、モニカの髪を持ってると幸せになれると吹き込む。デイビットは「悪い事だ」と言って拒否するが、マーティンが無理強いするので、モニカが寝ている時にハサミを持って寝室に忍び込む。髪を切った直後に夫婦が目を覚まし、ちょっとした事件となった。

プールで子供たちが遊んでいる時、デイビットはマーティンの友達に脅されたため、マーティンにすがりついて助けを求めた。その弾みで二人ともプールに落ち、水の底に潜ったままとなる。大人たちが慌ててマーティンを助け出した。岸に上げると呼吸をしていない!が、マーティンは 辛うじて一命を取りとめた。

その直後、モニカはデイビットと「ドライブに行く」と言って、クマのぬいぐるみのテディと一緒に車に乗って森へ出掛けた。そして、デイビットとテディは森へ捨てられた。モニカに まだ愛情が残っており、廃棄処分はしたくなかったのだろう。

デイビットは母の愛に飢え森をさまよっっていると、ヘリコプターが壊れたロボットを不法投棄(?)する。それに野良ロボットが群がって、自分に合うパーツを見つけ、壊れた箇所を修理していた。

そんな野良ロボットをヘリコプターで回収し、闘技場でロボットを破壊する見世物を開催している業者がいて、デイビットも回収されてしまった。その際テディとはぐれてしまった。

ロボットが破壊されるところを目の当たりにしたデイビットは思わずジョー(ロボット)の手を握る。

テディはデイビットの元に駆けつけようとするが、途中で邪魔が入る。が、少女に拾われ、囚われたデイビットに遭遇する。
少女は父親に「本当の男の子がロボットとして捕まっている」と話をするので確認をすると、新製品のロボットにみんな驚くのだった。少女の父親は、デイビットを助けようとするが、業者は逆に見せしめとしてデイビットと手を握られているジョーを舞台に上げた。が、デイビットが命乞いをするのを見た観客は、デイビットに同情し、業者に物を投げつける。混乱に乗じ、二人はその場から逃げた。

デイビットはピノキオの青い妖精を信じて探そうとするが、行く当てが無い。

ジョーは「ドクターノウに相談すると良い」と言って、検索コンピュータの所に連れて行く。

ノウの出した結果は、デトロイトのライオンが涙する場所にあるという。

ジョーとデイビットはヘリコプターでデトロイトに着くと、確かにライオンが涙する場所があった。街は海に沈んでいて、高層ビルが水面上に出ている廃墟のように思えた。ビルの中に入ってみると、デイビットとソックリな人(ロボット)と会う。実は、そこは自分が開発された場所だった。

開発者は、ロボットが感情を持って夢を追い求めるか確認するため、わずかなヒントだけ与えて試験を行っていた。そして、見事にデイビットは夢を追い求めて自分の故郷に辿り着いたのだった。

但し、デイビットにとって、そんな事はどうでもよく、母モニカから愛される事だけが望みだった。そのために、本当の人間になりたかった。

ビルの外に出て、その事を思っていた時、デイビットは落ちて水の底に沈んでいった。その水の底に、青い妖精を見つけた!ジョーとはデイビットテディを乗り物に乗せ、自分は警察に捕まってしまう。

デイビットは青い妖精を見つけた時に、建物が倒れ、水の底から出る事が出来なくなってしまった。幸い、優しく微笑んでいる青い妖精が目の前にいるので、デイビットは止まるまで「自分を人間にして下さい」と妖精に願うのだった。そして、そのままデイビットは止まってしまった。

それから2000年後、エイリアンがデイビットを救出した。人間は絶滅していたので、エイリアンが遺伝子から人間を復活させようとするが、1日程度しか持たない。(記憶はその時のものを持っている)

エイリアンにとって、ロボットだったとしても、人間の感情を持ったデイビットは非常に貴重な存在だった。母モニカの遺伝子・・デイビットがハサミでモニカの髪を切った時、テディがコッソリ持っていた。エイリアンはデイビットの願いを聞き入れ、母モニカを復活させた。デイビットはたった1日だけど、かけがえのない母の愛を独占することが出来た。

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