アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(原題:Alice Through the Looking Glass)
監督:ジェームズ・ボビン
脚本:リンダ・ウールヴァートン
原案:ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』
出演者:ジョニー・デップ(タラント・ハイトップ(マッドハッター)役)
ミア・ワシコウスカ(アリス・キングスレー 役)
ヘレナ・ボナム=カーター(イラスベス(赤の女王) 役)
アン・ハサウェイ(ミラーナ(白の女王) 役)
サシャ・バロン・コーエン(タイム 役)
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あらすじ・感想(ネタバレ):
アリスはワンダー号の船長となっていた。海賊に追われた航海もギリギリのところでアリスの機転により乗り切り、無事ロンドンに到着した。が、財産は元婚約者のヘイミッシュと母との契約によって差し押さえられていた。ワンダー号を譲れば返却するとヘイミッシュが申し出るが、アリスは父の形見であるワンダー号を手放す踏ん切りがつかない。
そこに、蝶になったアブソレムが現れ、誘われて鏡の世界に入り込んだ。かつての仲間達が出迎えてくれたがマッドハンターが病気と知らされる。行ってみると、折り紙(?)で作った帽子を差し出して、「これが残っている事は、死んだと思っていた自分の家族が生き残っているはずだ!アリスも一緒に探して欲しい!!」と頼むが、アリスは「そんな事は出来ない」と拒否する。その態度を見てマッドハンターは「君はアリスじゃない」と追い払われてしまった。
マッドハンターの悩みを白の女王に相談したところ、時間を遡れるクロノスフィアの事を教えて貰い、クロノスフィアを守っているタイムと出会う。タイムは時間だけではなく、人の生死も管理していた。タイムと話をし、「クロノスフィアを貸してほしい」と頼むが「過去の自分に出会うと世界が崩壊する」と断られる。その時、赤の女王が現れ、タイムと話している隙にアリスはクロノスフィアを奪って過去を遡った。
追ってくるタイムを逃れつつ、過去のマッドハンターに出会い、マッドハンターの父との喧嘩の場面を目撃する。ちょうど赤の女王の戴冠式だったが、赤の女王の頭に王冠が納まらず、それをマッドハンターが笑ったのが原因だった。仲直りをさせようとしたが、マッドハンターはアリスの言う事を聞き入れない。赤の女王が頭デッカチの醜い姿になった原因を知り、更に過去に行き、それを阻止しようとする。しかし、それも叶わず、タイムから逃れるため、一旦現実に戻ってくる。
アリスは病院の中で目覚めた。再びアンダーランドに行き、今度はマッドハンターの家族が死んだという日に行くが、アリスが目撃したのは赤の女王が連れ去ったところだった。現代のマッドハンターに会いに行くと、もう死ぬ寸前だった。アリスはマッドハンターに謝り、マッドハンターの家族が生きていて赤の女王に連れ去られた事を伝える。それを聞いてマッドハンターは生き生きとし始め、赤の女王の城に皆で乗り込むのだった。
しかし、ずる賢い赤の女王は、赤の女王の城で待ち伏せをしており、アリスの持っているクロノスフィアを奪って白の女王と、過去に自分が醜い姿になった時に時間を遡る。そこで、赤の女王は過去の自分と出会ってしまい、時間が崩壊し始める。タイムの助けを借りてアリスは赤の女王が持っていたクロノスフィアを取り戻し、元の位置に収めようとするが・・・。
さて、自分はアリスシリーズの原作を読んでいないので、その比較は出来ませんが、あっという間の2時間でした。
当然(?)のことながら、赤の女王も始めから醜かったわけではなく、それなりに理由があり、それが「たった それだけの理由で一生が惨めになったの?」という悲惨さと過去を変えられない悲しさで、1作目とは逆に2作目は赤の女王に、非常に同情してしまいました。逆に白の女王を憎みたいところですが、アン・ハサウェイ演じる白の女王がキレイ過ぎるので許してしまう自分がいます。う~ん、外見って・・こんなに損得があるとは・・。