【映画】ナイトクロウラー(原題:Nightcrawler)

監督:ダン・ギルロイ
脚本:ダン・ギルロイ
出演者:ジェイク・ギレンホール(ルイス(ルー)・ブルーム 役)
    レネ・ルッソ(ニーナ・ロミナ 役)
    リズ・アーメッド(リック 役)
    ビル・パクストン(ジョー・ロダー 役)

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あらすじ・感想(ネタバレ):

主人公 ルイス・ブルームは、人の物を盗んで質屋に売るコソ泥だった。質屋に売る時の言葉が巧みで、何となく好感が持てない。

ある事故現場に偶然居合わせると、その現場を撮影してテレビ局に売る人を目撃する。彼ら(ナイトクロウラー)は、車に警官の無線を盗聴(?)する機材を積み込み、車で駆けつけ、カメラで撮影する。

ルイスは盗んだ自転車を売って、カメラと盗聴機材を調達し、早速無線を傍受し、現場に駆けつけ、カメラを回し始めた。それに気づいた警官から「逮捕するぞ」と脅される。次の現場でも「遊びじゃないんだ!」と追い払われる。そのシーンを見ても、ルイスには何となく同情する気にはなれない。

次に駆けつけた現場は、カージャックの被害現場だった。既に他のカメラマンが撮影をしていた。彼より、より近くで撮影するため、近寄って間近に撮影をし始めた。ルイスは被害者がちょうど息を引き取った所を撮影。気づいた警官から追い払われる。他のカメラマンも同じように追い払われたため、クレームを言われる。車に戻る途中、他のカメラマンは早速局に売り込み始めた。

一方、ルイスはKWLA6というテレビ局にカメラを持ち込んで映像を見てもらった。ディレクターであるニーナは過激な映像に興味を示し、編集のフランクを呼んで採用する事を決めた。帰り際にニーナが「画質が悪いので、良い機材を買うように」と どんな映像を求めているかをアドバイスをした。

ルイスは警官の無線を聞いて、コードの意味等を分析し、ロサンゼルスに詳しい若い男性を助手として雇う事にした。名前はリック、1晩30ドルで合意し、無線の内容を教えた。

タッグを組んだ初めての出動は、リックの道案内の不手際・・というより、ルイスの運転の過激さと、道案内を急かせ続けたせいで、トクダネは取れなかった。

次の発砲現場では、既に事件は終わっていたが、無断で家に入り込み、家族の写真が貼ってある冷蔵庫やドアガラスの銃弾の痕跡を撮影してニーナに渡した。ニーナの同僚からは「不法侵入」と採用に否定的だったが、ニーナは絶賛し採用を決めた。

ルイスは順調にニュース映像を取り続ける事に成功した。
ある事故現場では、警官が来る前に駆けつけ、映像を撮る事に成功したが、自分の都合の良いように人の配置を動かし撮影をする等、違法な事を行うようになってきた。ますますルイスに好感が持てなくなってきている。


ルイスはニーナにディナーを誘う。ニーナは仕事とプライベートは分けたいと断ったが、ルイスが「今後のニュース映像は他社に流れる」事をほのめかす発言をし、ディナーに誘うことに成功した。

ライバルから「手を組んで、ニュース映像を独占しよう」と誘われるが断る。


ルイスはニーナのレポーター時代を知っており、年齢は彼女の方が倍くらい離れていても、彼女と寝る目的でディナーに誘った。「ニーナは2年契約で、来週は視聴率調査がある。視聴率を上げるのに、一番貢献しているのは自分だ!だからベッドを共にしてくれ」と脅し(ルイスに言わせれば交渉)、ニーナはルイスの提案を拒むことが出来なかった。


助手のリックは毎日コキ使われ、安い日給のままだったため、待遇に不満を抱いていた。昇給を望むが、ルイスは「道案内以外に他の仕事を任せられない」と一蹴する。

視聴率調査の大事な週、ひき逃げ事件現場に向かっていたが、急遽飛行機事故の連絡を傍受して現場に向かう。しかし、場所が離れており、ライバルに先を越され、ニーナからクレームを浴びさせられる。


ルイスはライバルの車に細工をし、標識に衝突する事故を起こす。彼の事故現場に急行して撮影を始めた。リックの「仲間だから撮らないようにしよう」という忠告を無視して、ルイスは残酷にも瀕死の状態で救急車に担ぎ込まれる状態のライバルを取り続けた。


遠くまで出掛けた際、ある事件の通報を聞く。現場に駆けつけ、撮影をし始めると銃の発砲があった。草陰に身を潜めていると、二人組みの男が家から出てきて、車で逃走。その現場をカメラで撮影し、更に犯人が立ち去った現場を隈なく撮影する。

犯人の事は伏せておき、犯行後の様子をニーナに渡す。今回はかつて無いスクープだったため、ルイスは強気に出て、1.5万ドルと法外な値段を要求。更に、今後一切値段交渉はしない事、ベッドでは要求どおりにする事、ルイスの会社VPN(ビデオ・プロダクション・ニュース)からの提供を明言する事を約束させた。


ルイスは この事件で警察の事情聴取を受けるが、犯人の事は隠匿する。

犯人の車のナンバーから犯人が住んでいる場所を特定し、リックに、人がいて撮影しやすい場所で通報し、銃撃戦を撮影する事を話す。リックは犯罪(隠匿)に加担する代わりに報酬の半額を要求。ルイスはリックの要求を飲むが、目は それを否定しているようだった。

ルイスが通報し、警官が駆けつけ、予想通りの展開となる。犯人の一人が射殺され、もう一人は車に乗って逃走。警官、ルイス達も犯人の逃走車を追う。
赤信号を逃走中、パトカーが事故に遭い、更に犯人も事故を起こし、車は横転する。

ルイスは車から降りて様子を見てから、リックに「死んでいるからカメラで映すように」指示をする。リックが犯人の目の前に現れると、犯人は発砲し、リックが撃たれて倒れた。

犯人は、車から出て少し歩くが、駆けつけた警官に射殺、全てをルイスは映像に撮り、ニーナに渡した。

ルイスはリックを失ったものの、VPNとして新たに人を雇い、ニュース映像会社を軌道にのせていった。

個人的には、ルイスに天罰が下って欲しいところだったのだが・・・

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