【映画】バースデイ・ガール(原題:Birthday Girl)



監督:ジェズ・バターワース
脚本:トム・バターワース
出演者:ベン・チャップリン(ジョン・バッキンガム 役)
    ニコール・キッドマン(ナディア 役)
    マチュー・カソヴィッツ(ユーリ 役)
    ヴァンサン・カッセル(アレクセイ 役)

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あらすじ・感想(ネタバレ):

ジョン・バッキンガムは婚活サイトに登録する動画の撮影をしていた。
希望する女性は「知的でやさしく、出来れば美人が良い。本音で話せる女性が良い。会話がキーだ。」と訴えた。

動画を撮り終えた後、モスクワの女性の動画を見るがイマイチぱっとしない。

ある日、相手の女性を出迎えるため空港へ出掛けた。しかし現れない。仕方ない・・と思ったところ、一人の美しい女性がトランクを持って立っていた。

「ナディア?」と声を掛け、車で一緒に自宅に向かう。

車の中でジョンはナディアに話し掛けるが、ナディアはYesしか言わない。ナディアは後ろに置いてあるバッグからタバコを取り出して吸い始めた。

ジョンは言葉が通じていないのではないか?と疑い「君はキリン?」と問いかけると返ってきた答えがYesだった。

突然、ナディアが窓を開けて吐き始めた。

家に着いてジョンはまず仲介者に電話をした。英語が話せない事にクレームしようとするが、電話に出ないので留守電をいれた。

ナディアの部屋に行くと下着姿でベッドに横になっていたので慌てて部屋を出る。

食事の席で、ジョンはナディアの手紙は英語で書かれていて良かったと褒めるが伝わらない。ナディアは突然小物入れから指輪を取り出し、ジョンの指に無理矢理はめた。

食後・夜も仲介者へ電話をするが、電話に出ないので留守電を残した。

その夜、別々に寝ていると、突然ナディアが部屋に入ってきた。ジョンは追い返そうとするが、ナディアはジョンの手をつかむと自分の胸に押し当て、ナディアの手はジョンの股間をマッサージする。

ジョンがいくと、ナディアは部屋を出て行った。

翌朝、ジョンがジョギング後に電話を掛けるが、留守電なのでガチャンと電話を切った。ナディアがシャワーを浴びている隙に持ち物を漁ると銃が出てきた?!と思ったらライターである。他には写真や双眼鏡・・シャワーから出たのに気付き、荷物を元に戻した。ナディアが部屋に入ってきたところで指輪を返し帰るように促すと、いきなりsexを迫ってきた。

そんな終末が明けて、彼は銀行マンとして働く。人並み(?)に出世もしている。

ジョンが仕事をしてる間、ナディアは家の中の物を漁るとAVが出てきた。興味本意で見るとSMだった。

ジョンが帰宅し、ナディアに露英辞典をプレゼントすると、ナディアはジョンが隠し持っていた緊縛マニアの本を差し出す。ジョンの反応をじっと見てると、ジョンは立ち上がって部屋へ閉じ籠ってしまった。

そんなジョンの倒錯愛をナディアは受け入れ一緒に生活が始まった。ナディアは家事をすると共に真っ赤なセーターを編み始めた。

ある日、ナディアが庭で必死に露英辞典を見ていた。ジョンが不思議に思い、近寄って尋ねると、片言の英語で「Today birthday」と訴える。始めは理解出来なかったが、ロシア語で「сегодня(セヴォドゥニャ)[今日]」と言うと理解し、パーティを開く事になった。

その晩、ケーキを用意してナディアの前に持ってくると、突然人が訪ねてきた。
ナディアが出ると男が二人入ってきた。一人はどうやらナディアの知り合いでロシア語と英語が話せるので通訳をし始め、勝手に誕生日パーティの続きを始めた。

ジョンは当然遮り、何者なのか尋ねると、英語が話せるユーリは従兄弟でアレクセイロシア語しか話せないミュージシャン、イギリスに公演に来たところ、ナディアの誕生日だから立ち寄ったと説明。

それから、4人は一緒に過ごし始めた。ジョンはロシア語で手紙を書くがナディアへ渡さなかった。

ある日、アレクセイがナディアに対して乱暴に扱った事で、ジョンはユーリに出て行くように伝えた。

翌朝、リビングが騒がしいので見に行くとアレクセイが暴れている。ジョンが「出て行け」と言った事に腹を立てているようだ。ナディアはイスに縛られ口をテープで塞がれている。お湯を沸かし、ナディアにナイフを突きつけたり、お湯をかけようとしたりして脅迫し、手が付けられないので、何が望みか尋ねると「カネ」。

ジョンは銀行の金庫からカネを盗み、3人が待っている車に乗り込んで、彼女を解放するように訴える。ユーリが「Thank you」と感謝の言葉をいった瞬間、ジョンは騙された事を悟った。

3人はホテルでお金を山分けする相談をし、ジョンは一人トイレに縄で縛られ口をテープで塞がれている。ユーリがトイレに行き、ジョンに今までの被害者を教えた。ドイツ人、スイス人、ギリシャ人・・・。

ナディアとアレクセイが二人きりの時、ナディアは「もうこんな事は止めにしよう」と伝えるが、アレクセイは承知しない。ユーリはゲームセンターに行くと言って出て行った。

ナディアは手編みのセーターをアレクセイに渡し、アレクセイの赤ちゃんが出来た事を伝える。ナディアが空港からジョンの家に行く時に吐いたのはツワリだった。

銀行はジョンがカネを盗んだ事に気づき、警察は捜査を開始し、テレビは大々的に取り扱った。

ジョンは何とか縄を解き、ホテルの部屋を見渡すと、男性二人の姿は見当たらず、ナディアが縄で縛られ、口をテープで塞がれていた。(こればっかり(笑))

ジョンは迷ったが、結局ナディアの縄を解き、テープをはがすと争いとなった。ナディアがジョンの急所を蹴ったのでジョンが床で悶えていたが、立ち上がり、ナディアが横になっているベッドのシーツを引き剥がした。ナディアはベッドから転げ落ちた。体を起こし、唇を切った事に気づき、見事な英語で話し始めた!英語を話せたのか!!

二人は喫茶店で朝食を取る。ナディアは英語でジョンに色々と話し始めた。言葉が通じないと男性を落としやすい。銀行マンはお金に目がくらむので大目に見てくれる・・・など。ジョンはナディアを警察に差し出そうとするが、ナディアが妊娠している事を知り、空港へ向かう。

途中、乗っている車が手配されている事を知り歩いて向かう事にしたが、車を止めてもジョンは座り込んだままだった。ナディアはダッシュボードの中から1通の手紙を見つけた。そこには「君はただ一人の女性だ。僕の夢は君と話すこと。どうなるのか?」とロシア語で書かれていた。

空港に無事に辿り着き、ナディアを送ると、ナディアから袋を渡された。ジョンはロクに別れも告げず、スタスタと空港を出た。袋を開けてみると双眼鏡が入っている。
双眼鏡でナディアを遠くから見ているとアレクセイが現れ、ナディアを空港から外へ連れ出し、タクシーでホテルに向かった。

ジョンは走って芝生を横切り近道をしながら車を追ってホテルに辿り着く。アレクセイをロープで縛り、口をテープで塞ぎ、お金とパスポートを持って再び空港へ向かった。ジョンはアレクセイに成り代わり、ナディアと一緒にロシアへ向かう。そこで、ナディアの本名ソフィアと聞く。


好きな俳優ニコール・キッドマン、2001年製作の作品ということは44歳・・・とは思えない程の美貌かつスタイルです。注意深く観ていると、何気ないシーンが、後で「なるほど!」と思わせる重要な要素が含まれています。例えば吐いたシーンなどは、あの時点ではツワリとは思いつきませんでした。何度も何度も観たい作品というわけじゃないけど、ナディアが実は英語が話せると分かったシーンの驚きや、ラストの空港の時にジョンがロシア語を知らない事を良いことにロシア語で「君はキリン?」とナディアがやり返すシーンなど、面白い要素が散りばめられているので、ニコール・キッドマンファンじゃなくても1回は観ても損はない作品だと思います。

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