【映画】ザ・フライ(原題:The Fly)

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監督:デヴィッド・クローネンバーグ
脚本:チャールズ・エドワード・ポーグ、デヴィッド・クローネンバーグ、
出演者:ジェフ・ゴールドブラム(セス・ブランドル 役)
ジーナ・デイヴィス(ヴェロニカ・クエイフ 役)
ジョン・ゲッツ(ステイシス・ボランズ 役)

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あらすじ・感想(ネタバレ):

あるパーティで天才科学者のセスが記者ヴェロニカを誘って自宅へ招いた。自宅はボロボロのアパートにスライド式の鉄で出来た扉が印象的な実験室。そこで、セスはヴェロニカに研究内容である転送技術を披露した。あるポットにヴェロニカの履いていたストッキングを置き、パソコンを操作した次の瞬間、ポットからストッキングが無くなり、もう一方のポットは煙が立ち込め、だんだん視界が開けてくる。そこにストッキングが置かれていた。

セスが説明していると、ヴェロニカが録音していたテープが切れたのでテープを替えようとしたところ、セスは現段階で記事にしては困ると取材を拒否した。但し、全てが終わった段階で、全てを記事にして欲しい。最後は自分自身が転送するまでを・・と。

ヴェロニカは、かつて大学の教授であり、恋人でもあった編集長ステイシスに、この内容を話すが、編集長は「手品」と言って取り合わない。

ヴェロニカはセスとセスの研究内容に夢中になり、セスの所で実験結果の取材を始めた。

物の転送は問題なく出来るのだが、試しにヒヒを転送したところ、血まみれの肉塊が転送先に出現し失敗した。裏表が逆になったのだろうと推測。今度はステーキ肉を転送した。問題なく転送されたように思えたが、味はゴムみたいな感じで瑞々しさが無い。それであれば、コンピュータに瑞々しさとは何かを教え込ませればいい!

その結果ヒヒの転送に成功した。成功祝いとして中華を食べに行こうとヴェロニカを誘うが、ステイシスが「雑誌にセスの記事を載せる」という意味の封筒をセス宛に送ったものをヴェロニカが見て、ステイシスを止めようと、セスの誘いを断って理由を言わずにステイシスに会いに行った。

セスは、その夜、ヴェロニカが元彼に会いに行った事でセスの嫉妬心を駆り立てられた。本当はヒヒの転送結果を時間を掛けて確認した後、ヴェロニカの見てる前で自分自身を転送するつもりだったが、その日のうちに強行してしまった。その時、ハエが一匹ポットに紛れていた事に気づかずに・・・。

転送は成功し、セスは元通り何もなかったように思えた。その映像をビデオに収めていたので、ヴェロニカが戻った時にも安心させる事ができた。ただ、目が覚めてみると自分の力に変化が起こった事に気が付いた。体操選手のように椅子の上で倒立を行ったり、鉄棒で大車輪を行ったり・・・。4時間も続くセックスでヴェロニカは疲労してしまう。ただ、背中に剛毛が生えているのに気づき、それをハサミで切った。(知り合いの研究者に分析して貰う)

ハエが潜んでいたことを知らないセスは転送による浄化作用と思い違い、ヴェロニカにも強要しようとするが、ヴェロニカは怖がって受け入れない。そこで、セスはバーに行って女性をナンパし実験室に連れ込む。が、ヴェロニカが帰ってきたので、その女性は帰ってしまった。ヴェロニカは背中の剛毛を分析した結果、虫の毛だと告げるが、セスはヴェロニカを拒み、追い出してしまう。

が、気になって転送した結果をコンピュータに確認してみたところ、2つの物質を転送した事、その1方がハエであった事を突き止めた。転送装置は2つの物質を遺伝子レベルで結合した、ハエ人間が誕生した。そこから、彼の変化は急速に進み始めた。歯が抜け、通常の食事は喉を通らないので、まず消化液を吐き掛け、ドロドロになったところを吸う。(ヴェロニカに依頼して映像に記録した)

自分自身に起こる記録を進めながら、ハエの効力を薄める方法も調べると、人間との融合が必要であると結論づけた。

そんな時、ヴェロニカにハエ男の子供が身ごもった事が分かり、夢にまで出産の異様さを見るようになった。そこで、堕胎しようとステイシスに相談の上、医者に行くが、相談しているところをセスに聞かれ、セスはヴェロニカをさらって転送装置に入れ、自分と融合しようとする。セスを追ってきたステイシスは体を張って阻止し、ヴェロニカが最後のトドメを刺した。

これは「ハエ男の恐怖」のリメイク版らしいですが、その映画は観てません。色々な映画がある中で、何故か非常に心に残る作品でした。ハエ男になりつつあるセスに変わらぬ愛情を注ぐヴェロニカのせいなのか、セスの変化が余りにも凄まじいからか・・・。俳優のジェフ・ゴールドブラムを見ると、ついジュラシックパークのカオス理論を思い出します。そして、この作品を観た時に、カフカの「変身」を連想しました。

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